「肌の触れ合い」か愛情を深める!

スイスのアドルフ・ポルトマンによれば、人間の赤ちゃんは生理的な早産児として生まれてくると考えられています。生まれてから一年間の赤ちゃんは、子宮外の胎児期にいるのだとも言われています。

このことからもわかるように、人間の赤ちゃんは発達の極めて重要な時期に外からの影響を強く受けることになります。つまり、一般には、赤ちゃんとの接触の最も多い母親から大きな影響を受けるということになります。

母親から赤ちゃんへのいろいろな働きかけとそれに対する赤ちゃんの反応が、その後の複雑な人間関係の第一歩になるわけです。

母親からの働きかけは、ノドが渇いた時やおなかかすいた時に母乳やミルクを飲ませてあげることによって、あるいは、冷たくて気持ちの悪い汚れたオムツを替えてあげることなどによってなされます。ミルクを飲む時やオシメを替えてもらう時の赤ちゃんは、母親の声を聞いたり、身体が触れたりするのを楽しんでいるように見えます。

そのうちに、母親からの働きかけが欲しくなった時には、赤ちゃんは泣いて要求することを覚えます。こうした母親からの働きかけのもつ意味を明りかにしようとした実験があります。

— posted by pippin at 11:17 pm